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「新興宗教に入ればテニサー程度にはモテる。だが……」−−作家・架神恭介さんに聞く!(4)

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作家・架神恭介さんに、最近の著作についてインタビューしてきた本シリーズも、今回が最終回となります。

前回は「哲学としての仏教・キリスト教・イスラム教」について、架神さんのご解釈をお聞きしました。今回は、現在の日本にも存在する新興宗教についてのお話や、非モテタイムズ的に気になる「宗教団体に入ったら、モテるのか」という疑問についてお聞きしていきます。

■「新興宗教に入ること」と「テニスサークルに入ること」

―若干話が違ってきますが、新興宗教のフィールドワークとかってされました?

それなりにしてますね。

―「非モテタイムズ」としては、「新興宗教に入ることでモテますか?」っていうのが凄く関心があるのですが…。

それはですね…テニスサークルに入るのと同じくらいにはモテると考えていいですね。いや単純に、コミュニティに入るっていう事だけだと思うんですよ。だから、女性と知り合う機会は増えるっていう(笑)。部屋に閉じこもっているよりは(笑)。

―そうなるとしても、やっぱり一般的なイメージとしては、新興宗教の一部はカルトだという認識があると思うんです。だから気をつけて、出来るだけ無害な新興宗教を選べ、というのか…。

いやモテルために入るんだったら、テニスサークル入ったほうが良いですよ(笑)

―(爆笑)それはそうですね!

まあでもテニスサークルだったら、新しく入ってきた女の子に「先輩テニス上手くてカッコイイー!」っていわれるじゃないですか。そこは宗教も同じで、その宗教に関する知識があると「先輩カッコイイー!」というか、「頼りになるなー」という感覚は、あるかもしれないですね。

あとどこの宗教もとは言いませんけど、人格的に陶冶されるという面はあると思います。実際、エホバの証人さんとか、すごく寛容で忍耐強いと思いますよ。相当際どいこと言っても怒ったりしませんからね。

■「悟り=「全体ドカーン」の境地は、まだ分からない」

―今回架神さんが書かれた「もしブツ」では、「釈迦や竜樹、日蓮といった宗教者がいかに無茶苦茶な振る舞いをしていたか」というのを、主人公であるまなぶ君の「あんなイカれたことするなんてパンクロックだ!すげー!」という視点を通して、読者が面白おかしく仏教を理解する手助けをされています。

あれは一回「聖性」をブチ壊してから話をしたい、というのがありまして。普通仏教って「何となくありがたい」と思って、そこから先に踏み込まないじゃないですか。だから「何となくありがたい」の次に、「もっと面白い世界がある」というのが僕の「もしブツ」での主張です。

だから最初に偉人たちを無茶苦茶なキャラとして出して、「なんとなくありがたい」をブチ壊して、その次を見るように仕向けたわけです。「ありがたい」なんて先入観は捨てて、彼らの理論と方法論を素直に楽しむべきだと思うんですよ。

まあ、実際、釈迦なんて自分は飽きるほどセックスしておいて、弟子には「セックスするな」と言ってますからね。ヤツはもともと王族でモテてて、後で「女どうでもいい」って世界に行っちゃった。ある意味ロクでもない(笑)

―宗教をやってると、「モテるモテないなんてどうでもいい」っていう境地に至る可能性はどれくらいあるでしょうか?

それは何の宗教かにもよるんじゃないですかね。

―仏教の悟りではどうでしょうか?

悟りの定義にも色々あって、僕がこの本で書いた「全体ドカーン」(あらゆるものの区別が無くなり、世界と自分が一体化する)の方の悟りだと、僕には全く分かりません。「ドカーン」した人なら分かると思いますけど。

でも、「ドカーン」自体より、「ドカーン」に至るまでの修行と思考の変遷の過程に意味があって、それで「ドカーン」を契機に自分の心の中で新しい価値観が生まれると思うんですよ。だから、「ドカーン」自体はキリスト教でも、あるいは電気ショックみたいな方法でも出来ると思うんですけど、それで恋愛に興味がなくなるかは分からないですね。

―最後になりますが、架神さんは今後作家としてどういう方向性をお考えですか?

方向性を求めるというか、今は宗教関係の仕事が大量に舞い込んできていて、まずはそれを片付けなければいけません(笑)。宗教の勉強は一通りやりたかったんで好都合なんですけどね。それに別に作家がやりたいわけじゃなくて、やりたいことをやってるだけなんで、ヒマになったらその時にやりたいと思ったことをやると思います。(了)

(インタビュー=小山内)

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架神恭介

作家。早稲田大学第一文学部卒。著書に『完全教祖マニュアル』『完全HIPHOPマニュアル』『少女マンガに学ぶ恋愛学』など多数。

The 男爵ディーノ(本人のサイト)

『戦闘破壊学園ダンゲロス』

『もしもリアルパンクロッカーが仏門に入ったら』

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